東京優駿(とうきょうゆうしゅん)とは
日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場の芝2400mで施行する競馬の重賞競走である。一般的にはレース名の副称である「日本ダービー」の名で広く知られており、現在の日本の競馬においてその代名詞とも言える競走である。「競馬の祭典」という呼称もマスコミが広く用いている。
本レースの位置づけは特別で、日本競馬界の象徴であり最大級の目標であるという点については創設以来の価値を保っている。
東京優駿(日本ダービー) | |
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■ 開催地 | 東京競馬場 |
■ 格付け | GI |
■ 距離 | 芝2400m |
■ 賞金内訳 | 1着賞金1億5000万円、2着賞金6000万円、3着賞金3800万円、4着賞金2300万円、5着賞金1500万円 |
■ 出走資格 | サラブレッド系3歳(旧4歳)のJRA所属の牡馬・牝馬の競走馬(外国産馬含む)及び地方所属の牡馬・牝馬の競走馬(本競走への優先出走権を獲得した牝馬及びJRAのGI競走1着馬)及び外国調教馬の牡馬・牝馬(外国産馬と合わせて9頭まで)、出走枠は18頭まで。未出走馬・未勝利馬は出走できない。 トライアルレースである皐月賞、青葉賞、プリンシパルステークスのいずれかで必要な着順に入った場合優先出走できる(最大7頭)。 |
■ 負担重量 | 定量(牡馬57kg、牝馬55kg) |
【トライアル競走】
競走名 | 格付 | 施行競馬場 | 施行距離 | 競走条件 | 優先出走権 |
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皐月賞 | GI | 中山競馬場 | 芝2000m | 牡馬牝馬限定・国際競走・指定交流競走 | 4着以内 |
青葉賞 | GII | 東京競馬場 | 芝2400m | 牡馬牝馬限定・国際競走・指定交流競走 | 2着以内 | プリンシパルステークス | OP | 東京競馬場 | 芝2000m | 牡馬牝馬限定・指定交流競走 | 1着 |
ただし未勝利馬(収得賞金が0の馬)には出走権はないが、未出走馬および未勝利馬も出走できる青葉賞で2着になれば未勝利のまま本競走に出走できる(この場合、収得賞金は1050万円になる)。2009年(平成21年)までは青葉賞は3着、プリンシパルステークスは2着までが優先出走権を得られた。
地方馬は上記のトライアル競走3競走で優先出走権を得た場合、京都新聞杯の1・2着馬のみ出走できる。
【ステップレース】
競走名 | 格付 | 施行競馬場 | 施行距離 | 競走条件 |
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京都新聞杯 | GII | 京都競馬場 | 芝・外2200m | 国際競走・指定交流競走 |
NHKマイルカップ | GI | 東京競馬場 | 芝1600m | 国際競走・指定交流競走 |
京都新聞杯(GII)は本レースのステップ競争指定となっている。
【東京優駿(日本ダービー) 東京競馬場 芝2400mの特徴】
正面スタンド前の直線、坂を上りきった平坦部分からスタート。
スタートから第1コーナーまで平坦距離を331m走る。
第1コーナー入口から第2コーナー出口までの距離は549m。第2コーナー入口から緩い下り勾配になっており、バックストレッチ中間地点過ぎまで続く。
第2コーナーから続く下り坂の後、勾配1.5mの上り坂と60mの平坦となっている。
第3コーナー入口から第4コーナー出口までの距離は538m。第3コーナー全体は260mで勾配2.3mの下り坂、第4コーナー出口か220mで2.1mの上り坂。上りきった地点から平坦330mでゴール。ゴール前の直線は525.9mとなる。